こんにちは、etoです。

先日下記ツイートをしました。

急落したチャートを見ると、 「そろそろ反発だろう」 と逆張りしたくなる。
僕は過去に何度も“落ちるナイフ”を掴んで傷だらけになった。
経験者ほど知ってるはず。
反発よりも“流れに乗ること(順張り)”が、結局一番シンプルで強い戦略だって。
急落の最中に逆張りで入るのは、たまたま反発すれば大きく取れるかもしれない。
でも、その「たまたま」を狙い続けるのはギャンブルでしかない。
マーケットは思った以上に素直で、下げているときは下げ、上げているときは上げ続ける。
だからこそ、無理に底や天井を当てにいく必要はなくて、順張りかどうかを見て、その方向に乗るだけでいい。
シンプルなのに、結果的に一番効率がいい方法だと感じている。

本記事では「急落相場で逆張りしたくなる心理」と「順張りの重要性」について、もっと深掘りして解説していきます。

なぜ人は急落で“反発”を期待するのか

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チャートが急落すると、つい「そろそろ反発だろう」と思ってしまいますよね。

これは人間の自然な反応です。

損失を避けたい・安く買いたいという欲求が働き、底を取りに行きたくなる——これが逆張り衝動の正体です。

問題は、この「直感」はしばしば願望であり、確率的には不利になりやすい点。たまたま反発すると大きく取れることがありますが、それを継続して狙うことはギャンブルに近くなります。

「逆張りでよく失敗する理由」— “落ちるナイフ”を掴む危険とは

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「落ちるナイフを掴む」とは、下落途中の安値を無理に拾って損失を被ること。なぜ危険なのか、実際に起きる問題を挙げます。

  • さらなる下落に巻き込まれる:下落トレンドが続いていると、いくらか買っても含み損が膨らむことがある。
  • 損切りが遅れる心理的圧力:含み損を抱えると精神的に耐えられず、ルールを破って持ち続けてしまう。
  • 騙しに引っかかる:一時的な戻りで安心して入ったら、再び急落するパターンはよくある。

経験者ほど、この痛みを知っているため、逆張りを避ける傾向があります。

なぜ順張り(流れに乗る)は強いのか

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マーケットは「トレンドに従う」性質が強い場面が多く、順張りには以下の利点があります。

  • 確率の優位性:一度動き出したトレンドは継続することが多く、流れに乗れば勝率ではなく期待値(取れる平均)が改善する。
  • 心理的に楽:流れに合わせて動くと、無理に底や天井を当てにいくストレスが減る。
  • 管理しやすい:トレンドの明確なルール(押し目・戻り・ブレイク)でエントリー・損切りを設定しやすい。

結局、シンプルなルールで再現性を高めるほど、長期的には強くなりやすいのです。

実践:順張りをやるための具体的なステップ

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①トレンドを定義する

  • 日足・4時間足など上位足で「上昇/下降が続いているか」を「水平線」と「トレンドライン」を引いて確認する。
  • 単純に移動平均(例:20EMAが上向き)で確認してもOK。

②押し目(戻り)を待つ

  • 上昇トレンドなら短期的な下げ(押し目)を待って買う。
  • 下降トレンドなら短期の戻りを待って売る。

③エントリーの条件を決める

  • 押し目で陽線が出たら買う。
  • または抵抗帯(移動平均/ライン)を上抜けたらエントリー。

④損切りとポジションサイズを固定する

  • 損失許容額を決め(例:口座資金の1%〜2%)、逆算して枚数を決める。
  • 損切りは直近の安値・高値の少し下(上)に置く。

⑤利食い(利益確定)のルールを決める

あらかじめ「どのくらい利益が出たら売るか」を決めておきましょう。

たとえば、**リスク(損切り幅)に対して1.5倍の利益(1:1.5)**を目安に利確する方法があります。

また、相場の勢いが強いときは、**一部だけ利益を確定して、残りは伸ばす(分割利確)**という方法もおすすめです。

こうしておくことで、感情に流されず、安定したトレード判断がしやすくなります。

シンプルなルール例

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簡易ルールを3つ提示します。
まずはデモや少額で試してください。

ルールA(短期順張り)

上位足が上昇、短期足で20EMAにタッチ+陽線確認で買い。損切りは直近安値下、目標は直近高値+α。

ルールB(ブレイク順張り)

レンジの上抜けで買い(ボリューム増加があれば尚良し)。損切りはレンジ下限、利食いは1.5R。

ルールC(トレンドフォローの分割)

トレンド継続中に段階的に買い増し(初回は小さく、トレンド強化で追加)。全体損失は事前に決める。

メンタル面の注意点(順張りでも重要)

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順張りは安全に見えても油断は禁物。心の管理もルールの一部です。

point

  • 焦らない:エントリーチャンスがなければ待つ。損しないことが最優先。

  • ルールを守る:一度決めた損切りを感情で動かさない。

  • 小さく始める:実際に体で経験することが何よりの成長材料。

  • 記録を付ける:なぜ入ったか、何を見たかをメモして検証する。

よくある疑問に対する回答

「逆張りは完全にダメ?」

完全に否定はしません。逆張りはハイリスク/ハイリターン。

経験と厳格なルールが必要です。

「順張りは退屈じゃない?」

退屈な時間こそが資金を守る時間。退屈に耐えられるかが長期勝者の条件です。

まとめ(最後に覚えておきたい3つのこと)

  • 感情=欲望に流されて底を掴むのは危険。
  • マーケットは流れが続くケースが多いので、流れに乗る方が再現性が高い。
  • シンプルなルールを守ることが、結果的に最も効率的で強い戦略になる。

マーケットに逆らわず、流れに素直に乗ること——それが、結果的にうまくいく場面が多いように感じます。